サステナビリティ
大協精工のサステナビリティの取り組みをご紹介します。
大協精工サステナビリティ経営宣言
私たちは1954年の創業以来、医薬医療用パッケージメーカーとして、ダイナミックなイノベーションにより生み出された高品質な製品を、医療の現場に供給し、世界中の人々の命を支えることを、企業としての存在意義・社会的使命と考えております。
我々のこのような企業活動は、持続可能な環境・社会が実現されてこそであり、大協精工ではサステナビリティへの取り組みを経営戦略の中核に据え、「環境保全」、「社会貢献」、「人権尊重」、「品質向上」、「高い企業倫理の確立」、「持続可能な資材調達」等について、全力で取り組んでまいります。
代表取締役社長
須藤 盛皓
大協精工サステナビリティ活動方針
大協精工は「社員の幸福と社会への貢献」という企業理念のもと事業を行うにあたり、経済的発展のみならず社会・環境に与える影響を考慮しながら、持続可能(サステナブル)な事業活動を行います。
その活動方針として、国連により定められた持続可能な開発目標(SDGs)の達成への貢献も目指し、以下の方針を掲げます。
経営理念 | テーマ | 方針 | SDGsとの関連性 |
---|---|---|---|
社員の幸福 | 安全衛生・健康 | 安全と健康を最優先事項とし、労働災害撲滅、社員の心身の健康管理、衛生的な労働環境の整備に努めます。 | |
労働・人権 | 国際的に宣言されている人権尊重の考えに則り、差別・人権侵害排除、ダイバーシティ推進、労働条件・福利厚生改善を進め、働きがいのある職場環境を構築します。 | ||
社会貢献 | 品質 | GMP等法令遵守を含む徹底した品質管理と「Dynamic Innovation」により、世界の医療現場に高品質・高付加価値の医薬医療用パッケージを安定供給します。 | |
サプライ チェーン |
サプライチェーン全体で連携して社会・環境問題に取り組むことで相互理解を深め、相乗効果による事業の安定的継続、さらなる発展を目指します。
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環境保全 | 企業活動による環境への負荷を最小限にすべく、温室効果ガス排出量削減、地域環境・生物多様性の保護、省資源、廃棄物削減に取り組みます。 | ||
社会貢献 | 地域社会・国際社会の一員としての自覚を持ち、豊かな社会づくりを目指して社会貢献活動を推進します。 |
取り組み内容
労働安全衛生
安全衛生方針
大協精工は、従業員の安全と健康が確保された快適な作業環境を形成することを目的とした「安全衛生管理規程」を策定しています。同規程に基づき、職場環境の改善を継続し、災害や疾病のない明るく活気ある職場づくりを推進しています。
安全衛生マネジメント体制
大協精工では、従業員の安全衛生と健康を確保するために、工場長を統括安全衛生管理者として安全委員会、衛生委員会を設置しています。それぞれの委員会を毎月1回開催し、安全委員会においては労働災害未然抑止のためのリスクアセスメント等、衛生委員会においては労働者の健康保持・増進に向けた対策の策定等、安全衛生の改善に取り組んでいます。
健康経営
「健康経営優良法人 2024」認定
大協精工は、経済産業省と日本健康会議が共同で選定する「健康経営優良法人2024」(中小規模法人部門)に認定されました。
健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。
大協精工 健康経営宣言
株式会社大協精工は、「社員の幸福と社会貢献」を経営理念としております。
この理念を実現するためには、何より従業員が心身ともに健康であり続けることが重要であると考えます。
一人ひとりが健康に、能力を最大限に発揮し、幸せに働く職場環境づくりに組織全体で取り組むことを宣言します。
代表取締役社長
須藤 盛皓
健康経営実現のための主な取り組み
-
・時間外労働の削減
各部署での業務の見直し、業務効率向上を図り、時間外労働の削減を進めています。
(2022年度平均 10.7時間/月 → 2023年度平均 5.0時間/月へ削減) -
・がん検査実施
40歳以上の社員を対象に、定期健診の際にがん検査の項目を加えています。 -
・人間ドック費用補助
35歳以上の社員を対象に、人間ドック費用の一部補助を実施しています。 -
・再検査費用補助
定期健康診断の結果、二次検査対象(要再検査)となった社員の再検査費用の一部補助を実施しています。 -
・社員の運動促進
社員10名以上で運動する場合を対象に、費用の一部補助を実施しています。
ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)
次世代育成支援対策推進法及び女性活躍促進法に基づく行動計画
男女ともに全社員が活躍でき、仕事と家庭の両立ができる雇用環境の整備を行うため、次のように行動計画を策定する。
1.計画期間
2022年3月1日〜2027年2月28日までの5年間
2.当社の課題
①管理職に占める女性の割合が低い
②仕事と家庭生活の両方において男女がともに貢献できる職場風土づくりを行う
3.内容
目標1 (職業生活に関する機会の提供に関する目標)
管理職手前の階層(係長・リーダー)以上に占める女性比率を30%以上にする。
<対策>
2022年3月〜 現状把握や課題確認を行い、問題意識の共有を図る。
2022年9月〜 育休復帰の際に円滑に職場復帰するための支援プランを策定し周知する。
2023年8月〜 若手社員向けキャリアアップへの意識啓蒙を目的とした研修の実施。
2024年8月〜 働き方に関する管理職へのマネジメント研修の実施。
2025年9月〜 進捗状況を分析し、目標達成に向けた取り組みの見直しを行う。
上記によって、ライフステージの変化によるキャリア断念を未然に防止する。
目標2(職業生活と家庭生活との両立に関する目標)
月平均残業時間を15時間以内とする。(2021年度比 5%以上の削減)%以上にする。
<対策>
2022年3月〜 業務の効率化、人員の適正化を図り、所定時間外労働を削減する。
目標3(次世代育成支援対策推進法に基づく目標)
仕事と家庭生活の両方において男女がともに貢献できる職場風土づくりを行う。
<対策>
2023年3月〜 男性社員の育児休暇取得を促進する為の取り組みを検討する。
2023年4月〜 育児休業、産前産後休業など次世代育成に関する諸制度を社内イントラネットを通じて周知を行う。
2024年1月〜 育児のための短時間勤務制度や時差出勤制度を拡充し、社員へ周知を図り、利用促進を図る。
女性の活躍の現状に関する情報公開
管理職に占める女性の割合:
12.1%(2023年12月現在)
係長級にある者に占める女性労働者の割合:18.0%(2023年12月現在)
男女の平均勤務年数の差異(2023年12月現在)
項目 | 男性 | 女性 | 全体 | 男性の勤務年数に対する 女性の勤務年数の割合 |
---|---|---|---|---|
平均勤続年数 | 13年 | 12年5カ月 | 12年9カ月 | 95.6% |
労働者の一月当たりの平均残業時間:5.01時間(2022年11月〜2023年10月平均)
男女の賃金差異
区分 | 男女の賃金の差異 (男性の賃金に対する女性の賃金の割合) |
---|---|
全労働者 | 78.0% |
正社員 | 77.2% |
パート・有期社員 | 78.9% |
※計算前提
対象期間:2023年度(2022年11月~2023年10月)
支給日ベース(2022年11月給与~2023年10月給与)
賃金:基本給、各種手当、超過労働に対する報酬、賞与等を含み、退職手当を除く
正社員:パートタイマー、嘱託を除いた従業員
パート・有期社員:パートタイマー、嘱託(定年再雇用者)を含み、派遣社員を除いた従業員
労働施策総合推進法に基づく中途採用比率の公表
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|
正規雇用労働者の 中途採用比率 |
43% | 55% | 23% |
公表日:2023年12月
働き方改革・ワークライフバランス
育児・介護との両立支援
大協精工では、社員の仕事と育児・介護の両立を支援するため、育児休暇制度・介護休暇制度を設けています。
それぞれの制度にて、休業・休暇の取得、労働時間・深夜業務の制限、短時間勤務等を定めています。
在宅勤務制度の導入
大協精工では、社員のワークライフバランスの実現、生産性向上、柔軟な働き方を必要とする社員のニーズに対応すべく、在宅勤務制度を導入しています。
差別・人権侵害の排除
差別・ハラスメント教育の実施
大協精工では、「社員の幸福と社会貢献」という企業理念に基づいて、社員の人権を尊重し、人種、民族、国籍、年齢、宗教、信条等に基づく差別・人権侵害を一切行わないこと、また、セクシャルハラスメント、パワーハラスメントといった各種ハラスメントを一切行わないことを行動規範として掲げて企業活動を行っています。そのため、差別・人権侵害やハラスメントの防止に向けた正しい知識の浸透を目的として、社員への教育を実施しています。
差別・ハラスメントに関する通報・相談窓口
大協精工では、すべての社員がハラスメント等の悩みを相談できるよう、自由に相談できる窓口を設置しています。
この相談窓口は、相談者のプライバシー保護に配慮しており、相談をしたことや、事実関係の確認に協力したことを理由に不利益な取り扱いを行われることはありません。
ISOへの取り組み
本社や各工場でISO9001, ISO15378の認証を取得しています。
詳しくはこちら
Dynamic Innovation
高品質な製品を安定して供給できる体制を整え、常に改善を続けているのはもちろん、金属を使わず焼却廃棄を可能にした、次世代バイアル製剤用キャップ PLASCAP®を製造・販売するなど、環境負荷に考慮した製品も開発しています。
大協精工の調達基本方針
大協精工はお客様や患者様をはじめとするステークホルダーの皆様から信頼され、選ばれる企業であるため、調達活動においても企業の社会的責任を果たします。
取引パートナー様の選定方針
- 取引におけるパートナー様の選定は、安全対策の徹底と環境への配慮がなされていること、品質が確保されていることを前提とした上で、安定供給・技術等を考慮して公平、公正かつ総合的に判断いたします。
- パートナー様との取引は対等かつ公正に行います。
- 共存共栄しあえるパートナーシップの実現を目指します。
遵法・倫理
- 労働者の人権を尊重し、かつ労働環境の安全に配慮された環境において生産・流通している資材を積極的に調達します。強制労働や児童労働、様々な差別をはじめとする人権侵害は認めません。
- 紛争鉱物を含まない資材の調達を推進します。
- 調達活動においては関係各国の法令や社会的規範を遵守します。
- 調達活動に従事する者は大協精工行動指針を遵守します。
地球環境保全(グリーン調達)
- 自然環境への影響を最小限にとどめるため、省資源・省エネルギーに配慮した環境負荷の少ない資材の調達を推進します。
- 有害な化学物質の利用の禁止・削減や排出の抑制を進めるため、資材に含まれる化学物質の把握に努めます。
情報管理
- 調達活動を通じて得られた情報については適切に管理し、機密の保持を行います。
脱炭素の取り組み
CO2削減目標
地球温暖化は私たちの生活に深刻な影響を及ぼす問題であり、大協精工はこの問題の解決に真摯に取り組むことが企業として果たすべき社会的責任であると考えています。
そのため大協精工では地球温暖化の原因であるCO2排出(Scope1+2)の削減目標を「2030年までに50%削減(2021年基準)」と定め、この目標達成のため、省エネルギー、省資源、再生可能エネルギーの適用など様々な取り組みを進めています。
再生可能エネルギーの適用
大協精工では2022年6月1日より、東京電力エナジーパートナーのグリーンメニュー「アクアプレミアム」を契約。
従来より使用している火力発電による電力の一部を、東京電力グループの水力発電所で発電された「CO2排出量ゼロ」の電力に置き換えることで、CO2排出量の削減に貢献しています。
さらに当社の各工場・事業所においては、太陽光パネル設置による自家発電も実施。
今後もCO2削減に向けた再生可能エネルギー導入を推進していく計画です。
地域への貢献
地元・佐野市および福祉協議会への寄付活動
佐野市「水と緑と万葉のまちづくり基金」への寄付
大協精工は本社や工場を構える栃木県佐野市の、特に福祉事業(こども、障がい者支援等)、地域振興事業(移住・定住、観光等)、消防に関する事業に役立てていただくべく、 2022年7月「水と緑と万葉のまちづくり基金」を通じて、佐野市に寄付を行いました。
今後も引き続き地域社会に貢献、支援していく予定です。
佐野市社会福祉協議会への寄付
大協精工は2022年7月に、佐野市社会福祉協議会に寄付を行いました。
佐野市社会福祉協議会は、佐野市の地域福祉、生活支援、ボランティア等に関する事業に取り組まれており、引き続き活動支援をさせていただきたいと考えております。
佐野市ネーミングライツ・パートナー制度
大協精工は、栃木県佐野市にあるスポーツ施設「佐野市アリーナたぬま(愛称:DAIKYOアリーナ佐野)」のネーミングライツ・パートナーとして選出されました。
今回の活動を通じて地元・佐野市のさらなる活性化に貢献するとともに、社名が入った施設愛称とすることで、当社に対して地域の方々に親しみを持っていただければ幸いです。
対象施設:佐野市アリーナたぬま
愛称:「DAIKYOアリーナ佐野」
https://arena-tanuma.com/
地域医療への貢献として献血活動を実施
年に2回、本社・イノベーションラボラトリ、各工場(羽田第一、羽田第二、栄)にて行われる、栃木県赤十字血液センターによる献血活動に、毎回約100名が協力させていただいております。
地域のスポーツチーム協賛
大協精工は、B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチームである宇都宮ブレックス、ルートインBCリーグ加盟のプロ野球チームである栃木ゴールデンブレーブスとスポンサー契約を締結しています。
各チームは県内スポーツ振興やその他様々な社会貢献活動に取り組んでおり、大協精工はその活動支援を通じて地域社会に貢献してまいります。
社外からの評価
EcoVadis社 2024年サステナビリティ調査で「ゴールド」評価獲得
大協精工は、フランスのEcoVadis社による2024年のサステナビリティ(持続可能性)調査において、総合スコアが上位5%以上の企業に贈られる「ゴールド」の評価を獲得しました。
EcoVadis社は世界180か国、220業種、13万社以上のサステナビリティ活動を評価している機関で、「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な資材調達」の4つのテーマにおいて、当社の活動が評価されました。
国連グローバルコンパクトへの署名
大協精工は、社会問題解決への貢献のためにサステナビリティ活動を実施していくにあたり、2022年10月に国連グローバルコンパクトに登録し、サステナビリティ活動の推進を宣言。今後とも貢献につながる活動を続けてまいります。
「とちぎSDGs推進企業登録制度」への登録
社会・環境問題解決への貢献に向けてサステナビリティ活動を実施していくにあたり、2022年7月に「とちぎSDGs推進企業登録制度」に登録。
サステナビリティ活動の推進を宣言するとともに、サステナビリティ活動の進捗を公開中です。